2011年12月2日金曜日

箱崎町での釜石市による第3回復興説明会

2011102

住民:99名出席
市側:釜石市復興推進プロジェクトチーム、鵜住居生活支援センター

市の提案(2点)
1.防潮堤の高さは、大槌湾では14.5mと県が決定した。今回のレベルの津波だとこれを越えるので、陸側に3mの道路を作る。り、防潮堤と道路のあいだには住居を建てない。
2.防潮堤と道路のあいだには住居を建てず、道路の内側(陸側)に住居を建設する。もしこの案が受け入れられたなら、防潮堤や道路の位置の決定に入り、用地買収を開始する。

質疑(○住民の質問や意見、▲市の回答)
○箱崎半島の先端に風力発電所を作り、そこまでまっすぐに道路を建設できないか。そこから、箱崎や白浜、桑の浜に降りていけばよい。
▲この案を検討したが、300億かかる。
○昨日(101日)、国会で高台移転を考えるべきだと大臣が言っていた。
▲今日は県から145mという案が出たので、それをもとにプランを作ってきた。住民の大勢が高台に移転するというなら、それに従う。
▲高台移転の場合、一軒当たり4000万かかるといわれるが、国が出すのは1600万まで。差額をどうするか。しかも、釜石、両石は土地がないので堤防を作らなくてはならない。
○道路より陸側の土地は、盛り土をするのか。
▲しない。したとしても、最大2mまで。それ以上すると、住めるのは45年あと。
○根浜から来る道路は、すぐに水をかぶる。スクールバスも通れない。5月の説明会のときには、来週から取り掛かるといっていたが、さらに延びて、今の予定は12月だという。
▲予想以上に道路が陥没していたので遅れた。
▲山を越える道路を整備したほうが、多分安上がり。今、検討している。
○道路が先か、堤防が先か。まず水がかぶらないように道路を直してもらわないと、住民は安心して戻ってこれない。
○防潮堤と道路が完成するまで、箱崎の浸水地域では住宅の建設はできないのか。
▲そういうわけではなく、建てることは可能。
○低い所の土地を買い上げてもらって、高台に公営住宅を作ってもらいたい。
▲今のところ、そういうことができるような制度がない。
▲公営住宅を、県が5000戸作り、うち釜石市に750戸つくる。
○高い堤防を作っても、万里の長城と言われた田老では崩れた。堤防はワンクッションでしかないと認識すべき。
▲今日はあくまで一つの案をもってきた。
○海に向かって左側の堤防が第一波で壊れた。第一波のときには、右側の土地が水をかぶっただけ。第2波以降、地区全体に水をかぶった。堤防の設計は、実際に土地を見ながら、行わなくてはならない
2年後にどうするという話ではなく、今すぐ何をできるかをいってほしい。
▲今日はあくまで一つの案をもってきた。今から検討したい。
○高齢者と乳幼児が一緒にケアできる施設が欲しい。そうすれば、箱崎だけでなく、白浜も鵜住居も、みんなが箱崎に預けるようになる。
▲県の公営住宅は、時間を早くするために住宅だけ(複合施設だと、設計に半年、建設に1年半かかる)。市の方は、そういう施設を作ることができる。要は住民の意見が大事。

箱崎町復興まちづくり実行委員会のメンバーと竹沢の懇談(2011102日)
参加者:小林町内会長ほか、計8

○道路が一番大事。水をかぶらない道路がつくられないと、外に出て行った人は戻ってこない。
○現在は、台風や大潮のときにすぐ水をかぶる。するとスクールバスもこれなくて、休みになってしまう。
○恋ノ峠から、まっすぐに岬の先端まで道路をつけ、そこから道を箱崎、白浜、桑の浜に降ろしたらよい。岬の先端に風力発電をつければ、道をつけてくれるのではないか。
○岬は風があるので、風力発電には適している。
○小中学校が鵜住居から、栗林にもって行かれそうになっている。栗林ではそれを見越して、土地を提供するといっている。もしそうなったら、箱崎には子どもが住まなくなる。恋ノ峠の土地を削って、そこに学校を建てたらよい。
○釜石市の方は、箱崎をモデル地区として整備したいようだ。意見をまとめれば、通りやすい状況がある。
○本当に2年で堤防ができるかどうか。堤防は時間がかかって良いから、しっかり作ってもらいたい。まず住宅を整備する、という考えがあってもよい。
○高台に復興住宅を作るとしても、4階建てだと高齢者が困る。12階に高齢者、3,4貝に若い人だとよいが、12階に介護施設や幼稚園ができると高齢者が上の階に行かざるを得ない。
○西山(西側の土地)は比較的なだらか。昔は畑だったところに、リンゴを植えた。小学校の敷地の倍はある。ここにひな段式に整地して、住宅を建てればよい。。
45号線から来る道路が、この土地の横を通ると、大変便利がよくなる。
○道路にしても施設にしても、白浜や桑の浜と連携をとって案を出すのが大事。
○東大の先生とともに、箱崎半島の復興を考える話し合いを5月からやっている。ただ忙しくて、1月に1回しか来られない。各漁協長などが参加している。

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